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『能美先輩の弁明』というBL漫画をご存知でしょうか?
BLと哲学という一見交わらない2つの要素が大麦コアラ先生の手でうまーく融合したこの作品は、大手BLファンコミュニティー・レビューサイトである「ちるちる」のBLアワード2025総合コミック部門第1位を受賞しました。
受賞作品ということで既に読まれた方も多いと思います。私も相性の悪い先輩後輩がくっつくという関係性、萌え要素の塊ではと思いついつい手に取ってしまいました。読了後、満足感と共に「丹瑛人」というクールで真面目な年下の男が、ちゃらんぽらんな「能美正孝」に執着していく様子が癖に刺さったのを自覚しました。
今回はこの作品がどんな癖の人に刺さるのか、どのような関係性なのか、おすすめのシーンはどこか語っていこうかと思います。
登場人物紹介
『能美先輩の弁明』は、哲学科の先輩「能美」と後輩「丹」を中心に進んでいきます。
能美正孝
哲学科3回生。ギャンブル好きでヒモ体質のダメ人間ですが、明るくて人当たりが良いため友達が多いです。哲学への愛は本物で、教授に研究助手に誘われるほど優秀。ですが自己肯定感が低く堂々と好きなものを好きだと言えない性格のため、自分と正反対な丹瑛人に興味を持ちます。
丹瑛人
哲学科1回生。無表情でクールに見えますが、能美と関わるとどこか子どもっぽくなります。哲学を愛していることを公言していて、最初は優秀なのにちゃらんぽらんな能美に憤りと不満を持っていたのに、気づいたら側にいても嫌と感じない関係になっていた、素直じゃない年下攻めです。
葉山先輩
哲学科の大学院生(博士課程)。イギリスから帰ってきた時に間違えて家の鍵を荷物と一緒に送ってしまい、白川教授に助けを求めて研究室を訪ねてきた時に能美・丹と出会う。丹と共通の目標があって、尊敬できて、同じ性的嗜好で「魂の片割れ」を探しています。
白川教授
哲学科の教授。能美と丹が知り合った読書会を開催しています。能美を研究助手や研究発表に誘っていて、好きなんだからもっと哲学をすればいいのにと思っています。
あらすじ
自堕落な大学生活を送る能美正孝(のうみ まさたか)は、所属する哲学科の教授(の奢りの焼肉)に誘われ参加した読書会で、後輩の丹瑛人(たん えいと)に出会う。
瑛人は学科内でも際立つルックスでクソ真面目。しかもゲイであることを隠しておらず、人の目を一切気にしない瑛人。正孝は興味深々で近づく。
対して瑛人は能美の才能を認めつつも、ゆるーく生きていることに反発をいだき冷ややかな態度をとる。
超強気クールな後輩×ゆるクズ先輩。正反対なふたりが哲学を通して「魂の片割れ」を探す。
知を愛し、愛を知れ!哲学科BL♡
この作品が刺さる人は?
この作品が特に刺さるのは、
1、年下のクソガキが好きな人
2、ダメ人間受けが好きな人
3、穏やかな関係の変化が好きな人
です。順番になぜ刺さるのか紹介していきます。
年下のクソガキが好きな人
この作品の攻めである「丹瑛人」は超強気でクールな性格。学部の人相手には礼儀正しく振る舞い、いいやつと言われるほどですが、能美相手には性格が悪くなり、無視したり、「人生舐めてるバカ大嫌い」「話しかけてこないでください」などと言ったり、お手製ガイドペーパーを作った能美に「余計なことしないでください」とクソガキかと思うような態度をとります。
でもそれは、自堕落な生活態度を変えず挙句に留年したいとか言っている能美が、実は哲学では自分よりも優秀であることへの反抗心・嫉妬からでした。
こういう、いじらしい年下のクソガキ攻めが好きな人にはめちゃくちゃ刺さる作品だと思います。このあと、クソガキの丹と能美が共に時間を過ごしていくことによって、穏やかに関係性が変化していきます。どんな風に変わっていくのかも含めて目が離せません。
ダメ人間受けが好きな人
受けである「能美正孝」単刀直入にいうとダメ人間です。ヒモ体質でギャンブル好き、自分の容姿を知っていて可愛さを使うことにも躊躇しません。でも明るく人当たりも良くて憎めない人物です。
「知り合いにこういう人いるよな」と思わせるリアルさを感じませんか?
ただ読み進めると、能美は能美なりに「今日を善く生きる」という信念に従って行動していることに気付きました。世間一般の常識とは違っても「善く生きる」ためにいろんな人に話しかけにいくし、いろんなことをしてみる、そんな人なんだと思います。
また能美は、実は自己肯定感が低いです。哲学が好きなのに堂々と言える自信がない、特定の恋人を作って関係を積み上げていくことができない。だからちゃらんぽらんに生きてるように見せかけることで、自分を守っているんだと思います。
そんな能美が「哲学を愛している」と自負する丹と関わる中でどのように変わっていくのか、ぜひ読んで確かめてください。
穏やかな関係の変化が好きな人
この作品に急展開はありません。2人の関係は能美の好奇心から始まったセフレという関係から、ゆっくりと変化していきます。
例えば能美が女性の部屋に行ったのに、お茶だけして帰ってくるシーンがあります。
出会った頃の能美なら絶対そのまま転がり込んでいたはずです。でも「セックスするならお前でいいじゃん」と丹のマンションに帰ってきて誘うんです。その感情の変化に本人は気づいていないけど丹は気づいてしまった。
そんな能美に丹は意地悪なことを言いつつ、事後、一緒にお風呂に入って髪を乾かします。いつもならそんなことしないのに。能美が戸惑って「どしたん?なんかやさし…」と言いかけると、首筋の匂いをかいで「…よし」と言う。
セリフの中で説明されるわけでも劇的な告白があるわけでもないけれど、少しづつ変わっていく関係性に萌えを感じたい人は、この作品の温度感がぴったりはまると思います。
「能美先輩の弁明」はここを読んでほしい
「能美先輩の弁明」は、あますところなく萌えられるんですが、その中でもぜひ読んでほしいシーンがあるので紹介します。
丹は最初から「知っていた」
能美と丹が初めて出会ったのは、白川教授に誘われて(お肉目当てに)参加した読書会。けど実は丹はその前から能美のことを「知っていた」んです。
教授の研究室にはいろいろな文献や先輩のレポートなどが積まれています。あるとき研究室に遊びにきた丹は、一本の論文が気になりました。名前のない論文を読み終えた丹は、教授に書いた人物を尋ねます。
どこにも名前がないのに、この論文が一番好きだ、書いた人に会ってみたいと。
ここで一度立ち止まってほしいのですが、こんな偶然ありえるのでしょうか。
丹と能美の第一印象は最悪です。丹は能美をゴミ呼ばわりし、能美は丹をクソ真面目な後輩だと思っている。その2人の関係の裏に、「出会う前から論文が好きだった」という事実が隠れていました。
私の実体験ですが、論文を読んでいると、その人の感性がわかってくる感覚があります。何本か同じ人のものを読んでいくと、その人はどんなものが好きで興味を持っているのか見えてきます。
丹はその段階で、すでに能美に惹かれている気がします。最悪な第一印象も、能美の作った翻訳レジュメを黙って認めていたことも、能美の手をとったことも、全部この一点に繋がる運命だったのではないでしょうか?
最初の能美に付き合ってギャンブルで稼いだお金で飲んでたシーン。丹が「魂の片割れを探している」と言ったとき、能美は「…プラトン?」と返しました。
あの間と表情の意味が、P228を読んでから振り返ると全然違って見えました。執着は突然始まったんじゃなくて、論文の文字の中から、ずっと前から始まっていた。
それを知ったときの衝撃をぜひ味わってほしいです。
甘え上手の能美と動じない丹
能美がホテル代が無いから丹の家に行きたいと言うシーンも必見です。
友達との賭け麻雀で負け、男3人分のご飯を奢った能美はホテル代がありませんでした。だから丹にホテル代を貸してくれるように頼みますが、丹は帰ろうとします。能美は以前丹が1人暮らしだといっていたことを思い出し家に行きたいと駄々をこねます。丹は嫌がり、汚しそうだし散らかしそう、換気扇の下でタバコ吸っていい?と聞きそう、あえぎ声がでかいなどと理由をつけて断ろうとします。
能美は丹の肩にぴとっとくっつき、手を絡ませながら上目遣い迫ります。
「セックスしたらすぐ帰るし…声も我慢する。だからいいっしょ?」
「だからいいっしょ?」と言いながら、指を絡めて、上目遣いで迫る。 このシーンを見て気づいたのですが、能美は冒頭でヒモをしていた女性にも同じ手法を使っていました。あっちは電車代が目的で、こっちはセックス。手段は違うけど、能美の「人たらし力」の本質は同じです。
丹は無表情のままですが、めちゃくちゃ長い沈黙の後、「…禁煙ですからね」とOKします。
この葛藤めちゃくちゃ萌えませんか?
能美のあざとさに対して、沈黙で無言の抵抗をしながらも最終的に了承する「素直じゃなさ」が、能美のことを嫌いだと思っていた頃からもうとっくに特別だったんじゃないか。
そんな妄想が止まらないシーンです。
『能美先輩の弁明』はどこで読めるの??
丹が能美先輩に心惹かれて執着していくタイミングは、BLを読みなれている方ほど気づくのも早く存分にニヨニヨできると思います。その中ででてくるドデカキーワード「魂の片割れ」の場面を読んだとき、あなたはどんな表情を浮かべるのでしょうか。
『能美先輩の弁明』は、電子書籍サイト「Renta!」で配信中です。会員登録なしで試し読みできるので、ぜひ一度読んでみてくだいね。
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